アーユルヴェーダって聞いたことありますか?
世界三大伝統医学(中国医学・アーユルヴェーダ・ユナニ医学)の一つとされ、近年日本でも注目を浴びていますね。
医学、健康維持、生活の知恵や哲学と範囲はとても広くて深い。
人の体に限って言えば、病気の治療法、予防法として主に使われていて、インドや、スリランカなどでは、生活の中にも多くの影響を垣間見ることができます。
アーユルヴェーダの名前の由来はサンスクリット語でアーユス(寿命、生気、生命の意味)とヴェーダ(知識、科学の意味)が組み合わさったものです。
歴史的にはインドの歴史からも想像できますが、5000年以上もの歴史があり、宗教、哲学、占星術、医学などからも見て取れるように、幅も奥行きも広く深いため、最終的には宇宙にもつながる、といった考えにも行きつくのです。
極めようとすればゴールがないとも言えそうな、でも、生活の中で少しの変化を取り入れるだけでも実行できるという、とても深ーい話と手軽な話になりますが、ここでは説明はこの辺にして、実際に私たちが気軽に理解できそうな話と、私の体験からのお話に進んでいきます。
簡単に確認できるドーシャバランス
アーユルヴェーダでは、すべてのものは5つの元素(地、水、火、風、空)から成り立つと考えられます。
体はそれら5つの元素をもとに考えられた3つのエネルギータイプに分けられるとされています。つまり、ドーシャとはその3つのエネルギーのタイプの事を言います。
(ドーシャは不純なもの、病素、増えやすいものとも訳されます)
- ヴァータ(Vata)風のエネルギー
- ピッタ(Pitta)火のエネルギー
- カファ(Kapha)水のエネルギー
これらがバランスよく保たれているのが健康・良い状態とされています。
偏って増えてしまう事で、バランスが崩れてしまいます。
色々なサイトでバランスの確認ができるので、気になる人はチェックしてみると面白いかもしれませんね。
私がいつもアーユルヴェーダで知りたい事を確認するのにお世話になっているサイトを紹介します。
各エネルギータイプ毎に10問の質問に答えてパーセントで確認することができます。
アーユルヴェーダの情報サイト、アーユルヴェーダについて色々詳細情報が盛りだくさん
18項目でアーユルヴェーダ体質がチェックできるサイト
”自然の力を取り入れて、より健やかにより美しく、人が本来もっている力を引き出すお手伝いをいたします。” 自然食品から始まって、自然派・無添加の化粧品健康食品を取り扱うお店のサイトです。
70項目からチェックしてアーユヴェーダ体質を診断できます。
”「住」を豊かにするナチュラルライフのアイデアを発信しているサイト”
アーユヴェーダだけでなく、植物、エッセンシャルオイル、月の満ち欠けなどの情報満載のサイトです。
私の危機を救ってくれたアーユヴェーダのサプリ
以前、仕事がものすごく忙しく、車での長距離移動と睡眠不足、ストレスが重なって、自宅で数日意識を失った事がありました。
手足を動かすことも難しく、最初の3日間水を飲むことも、目を開けることも難しい状態でした。
もう、一生動けないかもしれないと恐怖すら覚えるほど症状はひどく、体の機能が全部ストップした感じで、一向に体調は回復しませんでした。
それから数日間、24時間失神状態で、睡眠をとった甲斐あってか、手足を動かす事ができるようになりました。
日本にいる妹にたった3行のメッセージを半日かけて送信すると、妹が、それはアレルギー反応ではないかという言葉に、偶然に思い出した免疫機能を向上させるアーユヴェーダのサプリを持っていることを思い出したのです。
試しに飲んだ30分後に体を少し動かせるようになり、その後、立ち上がれるようになったという経験があります。
アーユルヴェーダのサプリとは、基本的に植物などの原料でできていて、症状を緩和や、体の機能をサポートするので、薬で症状を抑えるのではないのです。
もちろん、これは人それぞれ症状や、タイミングなど違うので誰でも同じ結果が出るわけではないのですが、この経験が自然の力を利用した伝統医療を本格的に信用するきっかけになりました。
この経験から、インドに行って、アーユルヴェーダを受けてみたいと強く思ったのでした。
実際にアーユルヴェーダを受けてみた結果
実際にアーユルヴェーダを受けてみようと色々調べるも、英語で発信しているサイトの値段はかなり高く、インド人の友達に聞いた値段から少なく見積もっても3割増しでした。
もちろん施術の内容、施設のレベルなど違うのでしょうが、長く滞在したいと思った私はインド人の友達に教えてもらったクリニックに行くことにしました。
ここで、少し説明をします。
日本人や欧米人が行くアーユルヴェーダは病院で治療ではなく、ホリデーのついでにスパのような感覚で受けるものです。
私は”治療”を目的としていたので、設備はあまり気にしていませんでした。
地元で有名とされるクリニックに行こうとして、日系の会社に確認しました。
そこは、日本人には合わないので、違う場所が良いですと言われたのですが、時間の関係もあって、自分で手配をしていきました。
治療内容と毎日の流れ
- まず、治療はドクターが症状に合わせて方針を決めます。
- 初日の朝に、問診、その時に症状の説明をしたりドクターから質問をされたりします。
- 治療の内容は、体調、症状などによって異なりますが、代表的なものにパンチャカルマ(デトックス)、目のトリートメント、髪のトリートメント、頭のマッサージなどがあります。
- また、近年多くのオフィスワークの人が悩む肩、腰、首を集中的にする治療もあります。
- 滞在期間を考慮して順次治療内容を変えていきます。
- 女性の場合は女性のセラピスト、男性の場合は男性のセラピストからそれぞれ施術されます。
私の場合は、こんな流れで治療を受けました。
午前と午後の各1回ずつ治療を受けます。
基本的にアーユルヴェーダはオイルや水を皮膚から浸透させてする治療と、飲み薬、食事などで総合的に行います。
前半
AM:体を温めるようハーブのお湯を手汲みで体にかけていき皮膚から浸透させる治療
PM: 布の中にハーブの粉を入れ、鉄板で熱した状態で関節に当てながら熱でハーブを浸透させる治療
後半
AM:セサミオイルにハーブをブレンドして二人のセラピストが皮膚から浸透させるようなマッサージ
PM: 布の中にハーブの粉を入れ、鉄板で熱した状態で関節に当てながら熱でハーブを浸透させる治療
といった感じで少しずつ治療の内容を変えていきます。
治療中は、オイルだけでなく、庭でとったフレッシュハーブを使ったドロドロの液体や、その他色々なものでセラピーを受けました。
総合的な感想
期待値がかなり大きかったのだと思います。
結果は特段何の変化もなく、毎日ベジタリアンのインド家庭料理を食べて、近所の子供たちと遊んで、何人かインド人の友達が増えて帰ってきた。
わざわざ治療にインドまで行かなくてもいいかなあ、と思いました。
(日本で数回受けたバイタルリアクトセラピーの方がいい結果が出ました。)
もちろん症状や、個人差もあると思います。
もし、初めてアーユルヴェーダを受けに行きたい場合は現地にサポート窓口がある会社から日本人慣れしているクリニックを予約をすることを強くお勧めします。
(ケララにも数社日系の旅行会社があり、アーユルヴェーダを紹介してくれます。)
また、お試しで数日だけ受けてみて、よければ続けるという形でもよいと思います。
ただ、アーユルヴェーダのサプリメント、シャンプーなどはものによっては効果を期待できるものがたくさんありますので、引き続き利用していこうと思います。
この記事が皆さんのお役に立てればうれしいです。役立ったと思った人は是非下のボタンでお友達にシェアしてくださいね!