ベルリンからこんにちは、Yoshです。
今回は、前回に続きドイツ ベルリンのフリーランスビザ申請方法に関わるお話で、「住所登録」について書いていきます。
ここで、個人的な意見ですが、ドイツのビザの手続きが今まで私が住んだり働いたりした国で取得した方法とちょっと違うので、今までの概念と違って混乱しました。
そんな私の感想と体験談も踏まえながらお届けします!
ドイツで住所登録
まず、ドイツでビザを取るにしても取らないにしても、3か月以上住む場合、住所登録が必要なのです。
日本の領事館の言葉をそのまま引用すると
ドイツに3ヶ月以上滞在する場合には、居住地登録をする必要があります。
日本人の場合、観光での入国の場合、別途シェンゲンビザ等必要なくそのまま空港で入国手続き(スタンプを押してもらう)をして入国、最大90日間滞在ができます。
おそらく長期で観光で入国した人が3か月以上の滞在する場合、何らかの目的(例えば語学学校に行く等)がない限り、ヨーロッパ内の他の国に行ったりすると思います。その場合は住所の登録は必要ないですね。
もし観光でドイツに3か月滞在(同じ場所に続けて滞在)の場合、住所の登録をする必要があります。
逆を言うと条件が整えば住所の登録ができるのです。住所登録をすると正式に住むという「居住」のステイタスになり、ID番号が発行されるのです。
そんな訳で、フリーランスビザを申請する際に苦労した項目の一つ住所登録(Anmeldung einer Wohnung)について触れていきます。
では、詳しく見ていきましょう!
アパートの住所登録
ベルリン(ドイツ国内全州同じです)に住み始めたら、住所の登録が必要です。
手続きをする場所(州)によってフォーム等細かい部分が違うかもしれません
この手続きをする事で、初めてドイツ(ベルリン)に正式に「居住」していることになり、ドイツのシステムに登録されます。
とりあえず話を進めましょう。
住所登録の手続き
1.住所登録に必要な書類等を揃えます。
– パスポート
– アパートの契約書
-申請用のフォーム1(自分で記入)
-申請用のフォーム2(大家さんが記入)
必要なフォームはこのページの下方Formulareにリンクがあります。1番目と3番目が初めての登録で必要なフォームです(変更される場合があるので確認して下さいね!)。
– Anmeldeformular(自分で記入)
– Beiblatt zur Anmeldung/Hauptwohnungserklärung
– Einzugsbestätigung des Wohnungsgebers/Vermieter (Muster)(大家さんが記入)
– Einverständniserklärung der Sorgeberechtigten
2.全てが揃ったら、登録手続きの予約を取りましょう。(どの位前の話か分かりませんが、コロナ前は予約は必要なく、書類をもって行けばできたと聞きました。おそらく今後も予約は必要なのだと思います。)
予約のページはAnmeldung einer Wohnungです。
下へスクロールしていくと、Zuständige Behörden という項目があります。
- Termin berlinweit suchen und buchen:ベルリン全体のオフィス
- その下にたくさんのリンクがあり、エリアごとに表示されています。
どちらかをクリックしてください。
自分の住んでいるエリアの最寄りのオフィスが近くて便利ですが、ベルリン内であれば登録はどこでも可能です。
3.ここでカレンダー上で青く表示されている日が空いている日です。
空いている日がない場合、ページをリフレッシュしたり、ブラウザを変えたり、少し時間をおいて見てみて下さい。曜日やタイミングによってアップデートされない時もあります。
「あ!空いてる」と思ってクリックすると、セッションが切れて再度見るとなくなっていたりするんです。。。
そのため、行くか行かないかは後で考えて、どこか空いていたらとりあえず予約を取りましょう。行かない場合は簡単にキャンセルできます。
クリック後、希望または空いている時間をクリックして、メールアドレスを含む必要事項を入力します。
その後、メールで予約の詳細が送られてきますので、プリントアウトして持っていくか、スクショやメール自体を見れるようにしましょう。(番号がわかれば紙は必要ありません)
ベルリンの住居事情
アパートを借りるときに住所の登録が可能か確認をしましょう。
場所によっては住所登録ができない場合もあります。前述のように以前は割と簡単にフリーランスビザも取れたのですが、簡単に住めたので、同じアパートに何十人も住所登録をして、その人たちが今どこにいるのか分からないなんて言う事態が発生したそうです。
これは、その人がどこにいるかを認識できない事で安全面でも良くなく、色々な問題が起きる可能性があることから、大家さんからも承認されないと登録ができないようになったという経緯があると聞きました。
因みに、私も最初にアパートをなかなか探せず、2か月ほどブルガリア人のアパートに住んでいました。楽しく暮らしていたのですが、結局住所の登録ができないと確定し、やっと住所の登録が可能なアパートに引っ越しました。
1年の間に6回も引っ越した人がいるとも聞いた事があります。
実際に登録に行く
色々な人の話で、ドイツの行政手続きはドイツ語が話せないと対応が悪いと聞きました。
住所登録も例外ではないので、かなり緊張していたのですが、今まで2回住所登録しましたが、実際2回ともかなりサクッと手続きが終わり、オフィサーも親切でした。
- 住所登録(Anmeldung)手続きの部屋に行きます。(大体入口にセキュリティの人がいるので予約票を見せるかAnmeldung(アンメルデュン)と言うとあっちと教えてくれます)
- 自分の番号が呼ばれるまで待ちます。
- 指定された番号の部屋・デスクに行き、必要な書類を手渡します。
- 何か質問される場合がありますが、基本は必要事項を入力をしてもらって、Berlinの熊のスタンプが押されたプリントされた紙を手渡されて終わりです
こんな感じです。
ドイツ語とオフィサー
一回目の登録の話ですが、アパートの契約開始日がまだ先で、将来の日では登録できないのではと思ったのですが早く登録をしたくて予約も取れたので行ってみました。
オフィサーがドイツ語で何か言ってきたので(心の中でやっぱりダメかな?でも、分からないふりをしたら登録してくれるかも!とも思いながら)、すみませんわかりませんと英語でいうと、英語が話せないと言っているよう。
そして、オフィサーのPCで、「将来の日にちでは登録できない」とGoogle 翻訳で入力して画面を見せられました。
心の中で「しっかり説明されたらしょうがない。知らないふりではやり過ごせなかった、タイとギリシャでは行けたんだけどなぁ」と思いながら
私もスマホでGoogle 翻訳に入力して返事を見せました。
するとオフィサーが返事をまた、Google 翻訳に入力して見せてきて、私もまた返事。
というやり取りで、結局この時は登録ができませんでしたが、結論として契約開始日が将来の日にちの場合登録は出来ないという事を知りました。
この話をドイツに長く住んでいる友人に話したら、「あなたはとてもラッキーよ!」といわれました。普通はそんなに親切なオフィサーはいないのだそう。
次回、やっと登録ができたとき、別のオフィサーで、やはり英語ができない人でしたが、「Congratulations! Welcome to Berlin!」と言ってくれました。なかなかいいスタートです!
住所登録をすると何が起こるのか。
住所登録すると、3つの事がおこります!
1.住所登録が可能なアパートに住むとポストに名前を張れます!
「何それ?」と思いましたか?
実はこれ、とても重要なのです。
前述の通り、住所登録ができない場所は契約書の有無は別として正式に住んでいないことになるので、ポストに名前を張ってはいけない場所もあります。
つまり、一人しか住んでいない契約なのに、現金で部屋を貸している場合は、名前を張るとばれてしまうのでダメ、とか、色々な理由があります。
ポストに名前を張ると郵便物が届きます!(ポストに名前がないと住所が書いてあっても不達で持って帰ってしまいます)
2.ID番号が取得できます!そしてポストに届きます!
このID(Persönliche Identifikationsnummer/Personal Identification Number)がドイツの保険をはじめとするシステムの第一歩です。
なんて素晴らしい!やっとシステムに載りましたよ!
ここでポストに名前を貼る重要さが分かりましたか?
そのため、フリーランスビザの申請前に住所登録が必要です。
移民局でもこの住所登録をしていると、システム上で見れるので、ここからビザのステータスが加わっていくと言えば分かりますかね?
3.ラジオ(テレビ?)の支払い通知がきます!
日本で言うNHKの受信料みたいな感じですかね?
これはいいことではないのですが、住所登録を変える度に請求がきっちりきます。
この支払いをしないとビザの更新にも影響があると聞きます。
これで、フリーランスビザの申請に必要な書類の一つが完成です!
頑張って全部完成させましょう!
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