この記事では、Yoshの抗がん剤3回目の体験を書いています。
1回目、2回目と治療を重ねるごとに、体への負担が蓄積されていくのを感じていました。髪の毛のことを除いては、まだほぼ今までのように行動できていたし、「抗がん剤、結構大丈夫じゃん!」とか思っていました。
でも、3回目から体調の変化がはっきり現れ始め、本当につらくなっていきました。
「今回はやばいかも……」ホテル作戦発動
2回目の外来治療で、2日連続で病院に通うことの大変さは身に染みていました。治療は、通常、4週間毎に実施します。4週間待っている間にも、副作用を強く感じ「前回よりしんどいな」と感じることが増えていました。
「この調子だと、3回目の治療はきつそうな気がする」と感じ、2日連続で家から病院まで電車とバスを乗り継いでの通院するのは厳しいと判断。
そこで3回目は、1日目の治療を終えた後、家と病院の中間あたりのホテルに宿泊することにしました。この時点ではすでに体調がかなり厳しくなってきていたので、ホテルを探すという簡単なことも、いつもよりも結構な手間と時間がかかりました。

1日目の治療——薬が違う?と焦った話
1日目にR(リツキシマブ)の点滴を打つと、主治医に説明されましたが、なぜか、点滴を何回か変えていることに気づきます。
気になったので看護師さんに聞くと、少し切れ気味に「指示通りに投薬しています!」と言われたので、「まあいいか」と思い、そのまま睡魔に負けて寝落ちします。
治療を終えて会計カウンターに着き、渡されたファイルを見ると、ふと薬剤の名前が違うことに気づきました。
そして、2回目の時の1日目の金額も違う気がする。
最初に聞いていた説明では、1日目にR(リツキシマブ)、2日目にCHOPという流れのはずでした。
Yoshの心の声:「え、薬を間違えて打たれた?」
会計の人に質問をすると確認してくれます。前回の金額とも違うし、昨日の金額も確認し……少し騒動になりました。
お金を払うことは問題ないし、払うものは払うのですが、質問の意図は治療を間違っていないかどうか、ということ。
「とにかく、明日も来るので今でなくていいです」と言い、会計の人が担当の科に明日までに確認してくれるという話になりました。
少し不安な気持ちで病院を後にします。
2日目の朝——身体が鉛のように重い
ホテルで一泊した翌朝、身体を起こすことも正直きつかった。このまま起き上がれないかもしれないとも思うほど、体が鉛のように重く感じます。
抗がん剤治療も3回目になると、体への負担が確実に積み重なっているのを感じました。

更に、この頃はすでに夏の暑い季節に入っていて、朝でもとにかく暑い。体調が良くない中で炎天下を歩くのは、健康な人でもきついです。
それでも2日目の治療を受けるため、身体を引きずるようにしてホテルを出て、電車の駅まで歩き、バスに乗り換えて汗だくになりながら病院へ向かいます。
Yoshにとっては、その一歩一歩がかなりしんどいものでした。
2日目の治療——薬の順序の謎が解けた
病院に着いて、まず昨日の確認事項についての回答を催促しました。
受付の人は、この話を初めて聞くような顔をしたので、再度説明をしました。
主治医からは、1日目にR(リツキシマブ)、2日目にCHOPを打つと聞いていたけれど、昨日CHOPを点滴したと思います。
それは間違いだったのか、どうか。(もし、間違っていて、今日またCHOPを打たれたら大変なことになります)
少し時間がかかって、出てきた回答は、『時間の関係を考慮し、主治医からの指示で、予約の時点で1日目と2日目の薬剤を逆にした』とのこと。
ここで、Yoshは単純に患者目線で疑問が湧きます。
『R(リツキシマブ)は「抗体薬」なので、抗がん剤治療を打つ前に打たなくてはいけないと説明を受けたと思います。(主治医が何を言っているのかよく分からないから不確かだけど)
「抗体薬は後から打ってもいいのですか?」というのが私の疑問であり、質問です。』
何がどう不明で、明確にしたいポイントはここだときちんと伝えます。
すると、看護師長さんがわざわざ説明のために来てくれました。
(Yoshは怒っているのでも、クレームを言いたいのでもなく、確認したいだけだと言いました)
つまり、抗体薬と抗がん剤はどちらが先でも良く、説明とは矛盾するが、問題ないということを説明してくれました。そして安心して、治療を継続することにしました。
医者は忙しくて、たくさんの患者に毎回同じ事を説明していて、面倒なのは分かりますが、患者側は初めての事で、理解が追いつかないのは当たり前です。説明はきちんとしてもらいたいものです。
因みに、会計のトラブルも発生し、かなりストレスがかかりました。この話は別記事で書きますね。
3回目の治療で本格化した副作用
3回目の治療後、バス→電車→バスを乗り継いで、やっと帰宅しました。でも、帰宅直後の記憶があまりありません。寝落ちしたようで、気づいたら朝4:30でした。

治療を重ねるごとに、体への負担が積み重なってきていることを実感します。1回目より2回目、2回目より3回目と、つらさが確実に増してきていました。
具体的には、胸やけのひどいバージョンのような感覚、全身の倦怠感、頭痛に近い頭が重い感覚、気を抜くと倒れてしまいそうな感じのめまい、ふくらはぎの痛み、足の裏のしびれと痛み、歯茎の痛み、そして手のしびれが出てきていました。
更に、甘いもの好きのYoshには致命傷ともいえる、『甘さの感覚の麻痺』がきました。
味覚に関する副作用は聞いていましたが、味覚がおかしくなるってこんな感じなんだ。と思いましたよ。
甘いものを口に入れると、『甘い』と認識しますよね。
でも、この時、『甘い』かどうか分からないんです。
甘いものの味だけ、舌からの感覚が返ってこないような気がしました。
『苦い』感じもするけど、という良く分からない感覚なので、脳からの信号を読み取ろうとしている感覚がし、感覚的に、『苦い???ーーーちょっとよく分かりません。。。』みたいな信号が返ってきます。
食べるときに甘いものを食べると、視覚的に『甘い』と知っているので、当然甘く感じるんだろうと思ったのに、味覚が戻ってこないのは初めての体験でした。
抗がん剤3回目では甘いものの味だけが分からなくなりました。
なので、この時、甘いものを食べなくなりました。味覚が伝わらないので、なんか気持ち悪いというか、食べたいと思わなかったんです。
1週間から10日位経過すると、『甘さ』の感覚がうっすらと戻ってきましたよ。
点滴の前にプレドニンを飲むので変にハイになるのですが、基本的に体調が悪いので、食欲がわくというよりも、下がっているテンションを無理やり上げられているような感覚。
下に引っ張られているのに上に引っ張り上げようとする、両方向に引っ張られるような、表現しにくい気持ち悪い感覚が襲ってきます。
いつもお腹が減った感じもするけど、食べようとするとそんなに食べれなくなる、体がどうしたいのか分からなくなってきました。
心臓の鼓動が強くなり、めまいに変化したり、頭がクラクラして歩くのも辛い状態でした。
なんというか、全ての体の機能が不調をあらゆる手段で訴えて来るみたいな感じで、どうしたらいいのか分からない。
この頃には、以前のように食欲爆上がりの状態は弱まっていて、プレドニンを飲んだ直後1〜2日以外は食欲が落ちてきていました。ただ、爆上がりだった頃と比較すると70%減くらいなので、通常モードと比較するとまだ食欲はあったように思います。
3回目の治療を終えて感じたこと
3回目の治療を通じて私が感じたことは、「薬が効いている実感はあまりなかったけれど、副作用は回を重ねるごとに強くなっていった」ということでした。
1回目は「思ったより大丈夫かも」と感じていたのに、2回目、3回目になると体を思うように動かせない感覚にまでなり、病院に向かうのも大変な状態になっていました。治療を前向きに受けながらも、体はどんどん重く感じていくのを感じていました。
そして、体調が悪い中でも、病院で起こるトラブルや、確認事項に冷静に対処しなければならなかったのは、正直かなり消耗しました。抗がん剤治療中の患者には、治療に集中できる環境を作ってほしいと心から思います。
これから治療を受ける方へ、Yoshが個人的にやっておくといいと思ったことは、体調の変化を記録しておくことです。
どういう症状、どの辺、どんな風に、どの回からなどを記録しておくと、主治医への説明がスムーズになります。そして、効くか効かないかは別の話ですが、副作用に対処する薬も処方されたりします。
小さなことでも、後で振り返ったときに、どのタイミングが最悪で、最悪から今はどのくらい回復したのか、などの目安にもなります。
ただ、記録をしていると、ネガティブなことにばかり目が行ってしまい、気分もダダ下がりになりがちです。なので、記録しながらも、今自分は頑張っていて、暗いトンネルはいつか光がいっぱいの出口に出られるとイメージしながら、頑張りすぎずに過ごすことも大切だと思います。
次回は、抗がん剤4回目の話を書いていきます。