海外就職への道 ‐ 具体的な仕事の探し方の一例

こんにちは、海外就職してるんですか?スゴイですね~。英語ベラベラなんでしょうね~。

なんて質問をよく受けます。

日本語の表現は曖昧で、”英語ベラベラ”とか”スゴイ”とか、数値で表せない表現が多いですよね。

実は私は英語は全然ベラベラではありません。

でも、日常会話よりも仕事で使う英語の方がどちらかというと得意です。

また、語学はあまり得意ではなく、外国語は英語しかできません。

もともと英文科卒みたいにサラブレッドではなく、バックパッカーをやりながら体で覚えたイングリッシュです。

割といつもトラブルにあう人で、トラブって切羽詰まった状況で役に立った英語は絶対に忘れないのです。後々自分のツールとして役にたちます。

今回はそんな出たとこ勝負で生き抜いた私の海外生活、就職について話していきます。

今回のテーマは海外就職初級者向けの話

初級者向けということで、少し話が多岐にわたりますので、予めご了承くださいね。

就職という言葉を聞くと、日本人は正社員で働くことを思い浮かべると思いますが、海外で働く場合、必ず正社員、フルタイムではありません。

その国、持っているビザによって働ける職種や形態が変わってきます。

まず、日本のパスポートというのはある国の人からするとゴールドパスとも言われる、

殆どの国に(観光であれば)ビザが免除または事前申請なしで入国が可能な優良パスポートです。

その代わり、観光と留学、就労など、目的が変われば条件が変わるので、日本人の多くの人たちはビザについて割と甘いというか認識が不足している感があると、個人的に思います。

ビザはとても重要で、一度何かあったら記録に残って、他の国に行くときに入国拒否なんてこともあり得ます。必ず事前に確認をして、間違いがないようにしましょう。

さて、日本人にとって期限など限定された条件のもと、ある特定の国に渡航、居住、就労が認められているスキーム、ワーキングホリデー(ユース・モビリティー・スキーム(YMS))というスキームがあります。

それとは別に学生ビザを持っていると、週に規定の時間内で働く事が可能です。

どちらもその国の決まりがあり、働ける内容や時間が異なるので、詳細は別途確認してもらうこととして、代表的な英語圏の国名を挙げていきます。

ワーキングホリデー  学生ビザでアルバイト
イギリス あり 可能
アイルランド あり 可能
アメリカ あり 可能(大学キャンパスのみ可)
カナダ あり 可能 (語学学校のみは不可)
オーストラリア あり 可能
ニュージーランド あり 可能(語学学校の場合は規定あり)

2017年7月現在

また、国や州によって決まりがありますので、詳細は個別に確認してくださいね。

ビザはとったけど、どうすればいい?

よく聞く話です。

日本人の場合、日本から専門の会社に丸投げして、ワーキングホリデーの仕事先を見つけてもらう人が多いですね。

安心、安全でいいのですが、そういう場合、日本の会社で人手が足りないとか、ビザの関係で日本人を雇えないとか、職場は日本人ばっかりだった、という話も聞きます。

始めの一歩はそれでいいのですが、滞在予定期間いっぱいに決めてもらった職場で働くのではなく、2-3か月後は自由になる契約をしておくのも手です。

私も初めて海外留学を考えたとき、職場を探してくれる会社にお願いしたのですが、詳細を知って(日本人ばっかり、無給でフルタイムなど)、思い描いていたものではなかったので、やめ、とりあえず行ってみてから考える決心をしました。

もちろんその方が気持ち的には不安でしたが、自分で仕事を探してみるというのもチャレンジしてみたい事だったのでそうしました。

ハッタリ!スペイン人に学ぶ

では、私のはじめの一歩の話です。

色々な話を聞いてからイギリスに行ったのですが、もちろん最初の頃は思うように英語が使えないとか、理想が高すぎて、現実とのギャップで仕事が見つからないなんて言うこともありました。

数か月学校で勉強して友達とご飯を食べて、図書館で勉強してなんて生活をしていましたが、そろそろ働こうと思い、仕事を探し始めました。

日本人はおおむね馬鹿正直で、大げさな事を言わないので、仕事内容をみて、

”これはやったことないな”、とか、”知らないな”。

という事を正直に言ってしまうのです。

それは私たち日本人の美徳なのですが、海外で必ず受け入れてもらえるかというと、そうでもありません。

ある日、ヨーロピアンの友達と話していた時に聞いた彼女の面接合格法に、かなり驚き、そして学んだ事があります。

履歴書編

履歴書には書き込めるだけ書く。

経験がなくても、興味があるとか、(本で読んだだけなのに)知っているとか

自分への連絡先、連絡が取れやすい時間帯なども明記する

面接編

面接官がこれは知っていますか?やったことありますか?

との質問に、知りません、やった事ありませんと言わない

「私ならすぐに学ぶ事ができて、私を雇わない手はないよ」

とか、

「今雇わないと絶対に後から後悔する。」

とかなんとか言うんですね。

アピールして、印象よく覚えてもらうのも必要なんです。

つまり、要約すると、面接で

「えーっと、わからないけど頑張ります」ではなく、

「今私を雇うという決心をしないと一生後悔する」位のハッタリをかませと言われました。

そして、いつも履歴書を持って歩き、お店とかで募集の張り紙等目にした際に直接

ドアノック(ドアをノックして入っていく)してその場で面接をするなど常に注意を

払っておくのだそうです。(今はネットの時代ですが、実際に会社に足を運んでみる、電話してみるのも効果が高いと思いますよ)

実際にあった面接の話

あの頃の私は超日本人だったので、私にはそんなハッタリは難しいな~と、思っていました。

イギリスにいた頃のある日、人材紹介の担当者(いつかどこかで登録したんですね、覚えてなかったけど)から、電話が来て、面接に来れるかと。

日本人を探している大手の会社から面接依頼とのことでした。

紹介会社の人は、私を見るなりにこう思ったのでしょう。

この子では無理。。。

私の見た目は、普通の日本人、すれ違っても思い出すような強い印象の見た目ではありません。

彼女が言うには面接先のマネージャーは黒人の男性。

セールスの人なので、白黒はっきりしていて、言葉もストレートだと。

とにかく、こういわれたらこう言いなさいと、15分ほどレクチャーされました。

内容はスペイン人の友達の言っていることとほぼ同じ。

お店に行ってみると、ものすごい背の高い、マッスルな黒人の男性が待っていました。

私は心の中で、あーダメだと思ったのです。

まず、見た目で気おくれしました。

決して怖い人とかではないのですが、大きさに圧倒され、チビりそうでした。

でも、話をしてみると、いい人。

私の履歴書をみて、とても好感触。

「色々できるみたいだね。」

と言われ、

「はい。・・・」

(あ!そうだ紹介会社のお姉さんにこう言えああ言えと言われたんだった。)

態度急変

「そうです!私はあれもこれもやったことがあります。

私の経験はあなたの売上の成績向上にも十分役立つこと間違いなし!」

(手が汗でびっしょり)

「ほ~。そうだね~。」

(日本人にしては、強気な発言を気に入ってくれた様子、でも私はビビってます、本当にできるかなあ。。。?)

「じゃあ、あれはそれはできる?」

なんだそれ?と思いながら。

「仕事の経験としてはないですが、勉強もしたことあるし、自分で使っているのですぐにお役に立てると思います。大丈夫!

いつも上司に仕事が早く、正確だと言われていました、私の元上司は日本人なので、嘘は言いませんので、事実だと思います!」

(心の中で、ご先祖様、ごめんなさい、私は今嘘をつきました。そんなの聞いた事ないし~)

と、まあ、話が弾み、30分ほど談笑して、結果合格したという経験があります。

こういう経験を、海外で得たいと思う人は是非自力でドアノックしてみてくださいね。

面接に落ちたとしても度胸がつきますよ!

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