カウチサーファーと語る ‐ パイロットになりたいイケメン一人息子

先日ビザラン兼ホリデーでペナンに行ってきた時の事。

いつものように暇だったので、ただで泊めてもらっていた友達が仕事している時にはフラフラと観光したり、友達の買い物をしていたのですが、カウチサーファーから連絡が入り、お茶をすることになりました。

ペナンでカウチサーフィンのホストをする60代男性

彼は60歳を過ぎており、もともとは中東の出身です。

ペナン出身のマレー系の女性と結婚をし、ペナンに長いこと住んでいるのだそう。

現役時代はNGOなど、国連や、人権などに関連する政府関連の仕事をしていたのですが、定年退職をして、ボランティアで英語を教えたりしているそうです。

色々な国のカウチサーファーとペナンでお茶をしながら世間話をするのが趣味だそうです。

色々なカウチサーファーと会った話を面白おかしく教えてくれました。

第一回目のお茶会の話題

今までの人生の物語。

この男性、仮名 Mさん、Mさんは結婚は割と遅めで、40歳を過ぎてから結婚したのだそう。

現在60歳を過ぎているので、20年位前に40歳を超えて結婚とは、割と晩婚ですね。

Mさん曰く、それまでは自分の国では持てていたのだそう。

「彼女もたくさんいたのだけれど、今のワイフに惚れこまれて、断れなくてね~。」

とのろけていました。

「僕はね、全然かっこよくもないし、お給料がいいわけでも何でもない。

でも、なんというか、二人の間には言葉では言い表せない何かがあって、二人を引き合わせて結ばれたんだね~。」と。

当時はインターネットも一般的にはまだまだ使われない時代だったので、郵便で送る手書きの手紙のやり取りをし続けて結ばれたのだそうです。

しかも、国を超えての手紙のやり取りは結構大変だったことでしょう。

なんかロマンチックですね。

そして、色々お互いの人生について語りました。

イケメン一人息子さんは現在高校を卒業したての18歳。

顔は出せませんがこのお父さんからこのイケメン息子か~と、若干疑いの目を向けてしまいました。

もしかしたら、Mさん、現在も細身だし、長身だし、若い頃はイケメンだったのかも?

第二回目の会合、緊急招集

Mさんから、突然連絡がきました。今晩、お気に入りのレストランで食事をおごるので、時間ある?

文面から察するに何か話したい事がある雰囲気なので、会うことにしました。

おごってもらったご飯はこれです。

なんと、ナンとチャパティと野菜をメインにしたカレー風のメインです。

(名前を聞いたのに、話に夢中になって忘れてしまいました)

私の好物をすでに知っていたかのよう。

イケメンの一人息子が騙されているかもしれない

そして、本題の話の内容ですが、実はイケメンの一人息子が、エアーアジアのパイロットの選抜テストの最終試験まで残り、もうすぐで受かりそうなのだとか。

「それはおめでとう!」

といったところ、Mさんの顔は曇り空、なんか泣きそうな感じです。

「どうしたの?気に入らないの?何か問題でも?」

と色々と聞いたところ、問題点と不明点が山積みに

まず、Mさんは言わずとしれた高学歴、自国では国家公務員をしていた人です。

イケメンの一人息子は18歳、言わずとも知れた、高校を卒業したばかりで、いうなれば高卒です。

Mさんのモヤモヤポイントをリストアップするとこんな感じです。

  1. パイロットになるのは応援したいけど、万が一何かの事情で、パイロットを続けられなくなった時の最悪の場合の考慮をしなくてはならない(学位がないから仕事が見つけられないのではないか)。
  2. まだ世間を分かっていない時点で特定の職業に限定する必要はない、大学に行ってから決定してもいいはず
  3. パイロットになるのに、かなりの金額を支払って、2年間勉強・訓練をする必要がある
  4. もし、息子が最終試験まで合格して、そのお金を工面する必要があれば、土地を大至急売り払って支払いをする必要がある(奥さんは、それが最良案と思っているが、短期間で売る場合二束三文になる可能性が高い)
  5. そんなに大変な思いをして、パイロットになっても、初任給4000リンギット(本日のレートで大体103,000円位)しかもらえない、そんなに運転したいならUberを運転すればいい(そしたら地元にいれるし)。
  6. パイロットになっても、7年間勤務しないといけない。

え~、そんな重要な事、見ず知らずの私に話していいわけ?

と思いましたが聞いちゃったので色々話し続けました。

  • お金の話はさておき、Mさんの一番のネックは18歳というまだまだ子供な年齢で親元を巣立って行ってしまうこと。
  • そして、自分は絶対に子供よりも先に旅立つので、パイロットになったとしても、何らかの事情で続けられなくなった場合にどうするのか。
  • パイロットとして働いていて、万が一事故にあった場合、生命にかかわる事態になる。

が、最大の問題・悩みなんだそうです。

目がウルウルしながら話ていて、笑ってはいけないけど、笑ってしまった言葉が

「ワイフとは別れてもいいけど、息子とは離れられない!!!」

会話はずーっと深夜まで続き、結局結論は出ませんでしたが、わたしがMさんに言ってあげられることはこんな感じです。

  • 金銭的な部分が実際いくらかかかって、お給料がいくらもらえることになるのか、きちんと確認すること
  • イケメン一人息子に、パイロットではなく、例えば他の仕事をすると、こういう生活になるなど具体的に図解で説明し、彼の視野を広げてあげること
  • 大学に進学すれば他の道も開けるので、進学をしてみれば?と薦めてみる

でも、イケメン一人息子の意志は固いようです。

エアーアジアでパイロットになる

実は私も飛行機にはよく乗りますが、実際パイロットになる方法なんて考えたことがなかったので、この相談を受けて色々リサーチしました。

日本国内と海外、そして国によって若干の違いがあるものの、パイロットになる方法を簡単にまとめました。

現在不景気や、昔と同じスタイルでビジネスを進められないなどの理由から昔のようにパイロット養成学校を航空会社が運営しているケースがは少ないようです。

この事情は日本に限らず、海外でも同じなようです。

そのため、以前にもまして狭き門なのですね。

また、自費でパイロットになったにしても、就職先がないので、借金を抱えてアルバイト生活になる可能性もあります。

  • 知り合いのオーストラリア人は、ドクター号と、パイロットの資格を持っていて、北タイの大学で英語の先生をしており、お給料は30,000バーツ(10万円位)です。
  • オランダ人の知り合いは空軍で働いていて、パイロットの資格を取ったが、退役をしたのはいいが、仕事がなくて、中国のお金持ちのプライベートジェットの運転手をしている。プライベートなので、24時間体制で待っていなくてはいけないので大変。

なんて聞いたことがあります。

実際エアーアジアのパイロット学校は入学生をだましているのか?

数日後、Mさんからまた連絡があり、お茶しました。

この数日の間に私が調べた事も確認しながら、知り合いにエアーアジアのパイロットがいることを思い出し、聞いてみたのだとか。

友人Xはパイロットの資格を自費で取得した後、仕事がなくてレストランのウエイターのバイトをして生活費を賄っていた時もあるのだそうです。今では、エアーアジアのキャプテンになり、収入もよくなり、借金も1-2年のうちに返金できたそうです。

細かい金額の話まで聞きましたのでリクエストがあれば詳細をレポートすることも可能です。

このようなやり取りの後、お金の面では安心ができたとMさんは報告してくれたのです。

というわけで、子供を育てるってお金もかかるし、子を持つ親心、大変ですよね。

なお、エアーアジアのパイロットスクールはマレーシアとタイで実施しているようです。

こちらはマレーシアの学校の案内です(英語)。

また、日本でパイロットを目指す場合の詳細の情報が載っているページはを見つけましたのでリンクさせていただきます。

careergarden ‐ パイロットの仕事

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